天台小止観

花園大学の公開講座に出席して、師茂樹先生の講義を受講してきました。
天台智顗という6世紀の中国の隋の時代の高僧が書かれた「天台小止観」という書物についてわかりやすく解説してくださいました。

18年前に、東京都世田谷区野沢にある龍雲寺に隣接する東京禅センターで、平林寺の松竹寛山老師からご講義をお聴きして以来で、懐かしさとともに、長年滞っていたトンネル工事が完了するような喜びがありました。

坐禅というと、お師匠さんや先輩から口伝で教わるもので、本来はマニュアルは必要のないものです。
臨済宗の中では、僧堂(修行道場)によって、微妙に坐禅や作法にローカルルールがあります。

天台智顗大師は、病弱であったお兄さんのために、書物にして書き遺して、後世に語り継がれる名著となったようです。
私は、横田南嶺老師のイス坐禅の解説書を拝読しました。天台小止観の理解を深めていきたいと思います。

お寺へ帰り、午後4時から、隣の檀家さんの六七日のお経を上げに行きました。
お婆さんから、「ところで、娘が大般若の意味がわからんというけど。」と質問をしてきます。若い頃なら言い返したのでしょうが、これが現実かなと思いました。

「大叔母は施餓鬼と報恩講の違いを知らなかったんだよ。これは祖父母が説明してこなかったんだね。大般若は祈祷する行事だよ。私の祈祷では気休めかもしれないけどね。今まで宗教活動ではなく惰性で動いていたんだね。これから説明していくよ。」とお話ししていました。

口伝で伝わっていると思うのですが、ことのほか伝わっていないようです。
口伝ばかりでなく、書物で伝える努力をしていかないと、ねじ曲がって伝わっていく可能性を感じる一日でした。