25年前の今日、若干24歳で住職になる晋山式を行なったのですが、参列された方からの評価は寒々しいものでした。
「檀家10軒しかないお寺の舵取りは難しい。」とか、「金持ちの娘をもらって、食わせてもらえばいい。」と主賓の高僧に言われました。
極めつけは、「私が入寺するお寺は、檀家が400軒あって、手伝いに来ると年間88万円入ってきます。」と豪語した人もいました。
当時は深く失望したものですが、皮肉を言った方々の多くが放漫経営のツケで、お寺が苦しくなっています。
諸行無常のならいですが、どれだけ修行を積んでもお寺の舵取りまでは、たやすくはできないものです。平成初期のバブルの恩恵を受けられた方々には、改善など難しいものでしょう。

3年前からお世話になる船井総研の寺院経営勉強会があり、参加させていただきました。
東京都の巣鴨にある功徳院の松島住職が、お寺にご縁のある方々にどのようにコミュニケーションを深めていくのか教えてくださいました。
その後、全国のお坊さんとの意見交換で、お寺の活動を教えていただきました。
最後に、今年一年の活動で表彰を受けてビックリしています。
25年前は、檀家数は封建時代の大名の石高のように評価されていました。しかし、ご縁の深い檀家さんもいれば、必要最小限の関係を求める、お寺からの片想いの檀家さんもいます。
価値観も変わった25年のうちに、お寺と一般市民の関係を変革させていかないと、かつての政権与党のように弱体化していくことでしょう。
お釈迦さまからの教えを受け継いで、皆さまにお伝えしていくために、江戸幕府の設けた寺請制度を見直して、新しいシステムに変えていく時代であると思いました。
