露堂々

朝方に、本堂で法事の準備をしていると、スマホにYouTubeからの通知がありました。円覚寺の横田南嶺老師のライブ法話が始まって、テレビで拝聴しました。
横田老師の後ろには、「露堂々」という墨蹟の掛け軸がありました。和歌山県由良の興国寺の目黒絶海老師が書かれたようです。

「つゆどうどう」ではなく「ろどうどう」とお読みします。
先週は雨が降り続いていました。雨露が嫌だ嫌だと言うのではなく、雨露と共生する生き方を説かれました。

先週、にわか雨が降ってきて、うっかり窓を開けたまま本堂でお客様のお相手をしていたら、窓から雨水が吹き込んできました。
母は、何かの一つ覚えとばかりに窓を開けておいた私を責めますが、その後雑巾がけをして、今まで掃除することが少なかったところがきれいになったものです。
障子や畳がない洋室でしたから、被害はありませんでした。

嫌だ嫌だと思っていた雨露も、ありがたいと思ったものです。

そうして、夕方涼しくなってから、床の間の掛け軸を「面前の露堂々」と言うものに替えました。

書棚に無造作にあり、SNS等でどなたの墨蹟がお尋ねしたところ、大観文殊老師のものであることが判明しました。江戸時代後期の天保の頃に、南禅寺の僧堂を開かれた老師さまでした。

いろんなご縁が集まってきます。