生活保護受給者の葬儀

京都から新幹線で名古屋まで移動して、12年前から交流のある葬儀社のホールで葬儀のお経をお読みしました。

103歳の女性の葬儀で、参列される方もご高齢の方が多くおられました。見たこともない僧侶がお弔いをするもので、怪訝な顔をされていましたが、葬儀が終わるとほっとされていました。

大雨が降っていましたが、最寄りの駅から歩いて行きました。横田南嶺老師が世田谷区の三軒茶屋駅から野沢の龍雲寺まで雨の中歩いて行かれたお話しを聞いて、まねをしてみました。
もっとも、19年前に龍雲寺にお伺いした時、私はタクシーで行って、帰りは松竹寛山老師とバスで渋谷駅まで行き、「老師。東京は交通手段が普及していいですね。」などと申し上げていたものです。

生活保護の方の葬儀で、以前に区役所で生活保護の仕事をしていたことから、こちらの葬儀社でお経を上げさせていただいております。
最初のうちは、お坊さんであることを隠していましたが、生活保護を受ける人とお話ししていたら、「お兄さん、水無昭善さんに似ているね。」などと、バレてしまいました。
こちらも調子に乗って、「お経を読んであげるよ。」などと言っていたら、葬儀社さんと親しくなったという経緯です。

それより3年ほど前に、勤めていたお寺の住職から、「明日からしばらく休め。」と事実上のクビを言い渡されて、還俗(お坊さんをやめて、俗世に戻ること)も考えて、区役所勤務をすることになったのですが、思わぬところで僧侶に復帰することになりました。
「生活が苦しくなったら生活保護を受ければいい。」と勤務先の住職はおっしゃっていましたが、まさか生活保護の仕事をして戻ることになるとは、仏様の世界は不思議な引き寄せがあるものです。