十牛図のご講話を聴聞。

名古屋の栄にある政秀寺で、神戸市の祥福寺の岩村宗昂老師のご法話を聴聞してきました。
政秀寺のご住職から、老師さまを門前でお出迎えするようにご指示があり、午後2時にはお寺に到着するように大垣駅から電車に乗りましたが、電車の遅れで少し遅れて名古屋駅に到着しました。

地下鉄のホームで階段の人の流れを見ていると、岩村老師が降りて来られました。ご挨拶して、ご一緒に政秀寺まで向かいました。

午後3時から、岩村老師のご講話がありました。十牛図の第六の騎牛帰家でした。牛を飼い慣らしてお家に帰るというストーリーです。車の運転がうまくない私が、無事に運転して帰宅するということと重ね合わせて聴いていました。

岩村老師は、白隠禅師に参禅された庵原の平四郎の故事をもとにご説明くださいました。ひたすらに参禅弁道するうちに、ふと気づいて、牛を飼い慣らすように仏さまの心に近づいていくと説かれました。
お寺の長男に生まれて、周囲の期待が強すぎて嫌になっても、お坊さんでやっていこうと決心して、仏さまのご縁を引き寄せていくことができると説かれ、まさに私のことであると思いました。

若い頃は嫌気がさすことが多かったお寺の世界でしたが、こうしてご法話を聴聞するうちに、自分の荒れた牛のような心を調えて毎日を過ごしています。

「自ら仏に帰依し奉る。自ら法に帰依し奉る。自ら僧に帰依し奉る。」という三帰依文の教えを心で唱えながら、人混みの多い栄の街を歩いて帰りました。