終活セミナーを終えてお客さまをお見送りしていると、杖をついたお婆さんが入って来られました。
どなたかと思い見に行くと、96歳になる大叔母でした。
2ヶ月前に、法事の前日に沈香を求めに仏壇屋さんに入っていき、その中にいた私が、「うちにいっぱい在庫があるから持って行くよ。」と行って、お寺に残っていた沈香と線香をお持ちしたのですが、そのお礼ということでお花をお持ちくださいました。
細々と年金生活を送る大叔母にお持ちいただくのは、心苦しいのですが、ありがたくいただき、「おばあちゃんの墓前に手向けるよ。」とお伝えしました。
父は養子で、大叔母とは血縁関係はなく、祖父が東大出の教員で、「一寛くんは定職につかず、本当に頼りない。それで家を建てるというから、(お寺の隣りに住む)大叔母の義姉は、無職無収入で無謀なことをすると、お寺の隣り近所はみんな笑っている。」と4年前は言っていたものです。事実誤認です。
「桑海くん。若くして住職になると、いろいろ言われるものだよ。」と松竹寛山老師が諭してくださいました。いちいちカッカすることはなく、こんなものだと笑い飛ばす胆力が必要であるようです。
時が過ぎれば、みんなうちに立ち寄ってくださるわけですから、地道に仏法を伝えていくに越したことはありません。
大雨が降っていたのですが、「雨降って地固まる。」と次第に土台が固まっていくようです。
「地面の砂利は、前あった芝生を全部剥がして入れたんだよ。ぬかるみが多くて大変だったよ。」と話してお見送りをしました。
