突然の来客

祖母の甥のご兄弟お二人が、うちのお寺までお越しくださいました。
お隣りから大叔母が入院しているという知らせを受けて、こちらのご兄弟にも、余計なお世話かなと思いつつ、連絡を入れたのがご縁で、こうして足を運んでくださいました。

私は看取った祖母とは血縁はありませんが、何度も同じ話しを聞いて、エンディングノートは必要ないほどでした。
大叔母が、お隣りのお家のお婆さんが義理の姉で、70年以上にわたって頭が上がらないことを、お二人にお話ししていました。

祖母や大叔母は、面倒を見ている私たちよりも、大手製薬会社にお勤めされるお兄さんと、大学職員をされる弟さんを「あなたたちをこのお寺に置いてあげているんだ。彼らを見習いなさい。」と常々言っていました。

祖母が他界して14年たって、こうして血縁のない親戚が会することになるとは、やはり先人の遺徳に他なりません。

「私もおばさんのことを心配しているんですよ。ただ、いまの病院の退院後にどこへ行くのか、おばさんの年金額のこともあって、親戚や行政が何とかしてくれるという考えは甘いんですよ。ご子息が動いてくれないと、私だってお手伝いできませんよ。」とお伝えしていました。

わざわざお菓子までお持ちくださってのご来寺は、40分ほどお話ししていました。祖母の私や母への期待や依存度は世間の基準値を超えていましたが、過度であったからこそ、かえって耐性があって長続きしているかもしれません。